B7000シリーズで実績を積んだ湿式2段階酸化方式を継承し、上水やボイラー水、最終放流水、回収水といった比較的低濃度なアプリケーション向けに開発されたB3500Cシリーズ。コンパクトな筐体に酸素濃縮器を内蔵して、試薬の補充頻度も6ヶ月以上と、扱い易さも大幅に向上しました。
BioTectorは特許取得した独自方式である2段階湿式酸化方式を採用しています。
1. TIC除去
pH値を1以下にし、サンプル中の炭酸塩、重炭酸塩等の無機性炭素化合物と酸を反応させ炭酸ガスとして放出。
放出された炭酸ガスは酸素ガスでNDIR検出器まで送られTIC値として測定。
2. TOC酸化
BiTector内部のオゾン発生器によって発生させたオゾンと水酸基を反応させてヒドロキシルラジカルを生成させます。このヒドロキシルラジカルの高い酸化力によって、サンプル中の有機物を酸化分解し、炭酸イオンとシュウ酸イオンを生成します。
3. TOC測定
炭酸イオンはpH値を2以下に下げることで酸と反応させ炭酸ガスを生成させます。
更に、オゾンと試薬に含まれるマンガンを触媒として作用させて、シュウ酸イオンから二酸化炭素を生成させます。
こうして得られた炭酸ガスをNDIR検出器に送り、TOC値を測定します。BioTectorは特許取得した独自方式である2段階湿式酸化方式を採用しています。
メンテナンス性
【セルフクリーニング機能】 分析が終わったサンプルはpH2程度の酸性を保ったまま、貯蔵槽へ蓄えられます。 次回の測定を行う前に、蓄えられたサンプルは洗浄液として内部流路とサンプルチューブを逆送され、セルフクリーニングを実行します。
これにより、サンプルチューブに付着した油脂類や、バクテリア等の分解・殺菌が行われ、サンプルの流路は常にクリーンな状態が保たれます。
比較的綺麗なサンプルや、マニュアル測定(バッチ測定)の場合には、セルフクリーニング機能をOFFにすることで、サイクルタイムの短縮やボトルサンプルの希釈防止となります。