年1回のゼロ点校正以外の校正作業は、K1200センサには必要ありません。従来の電気化学式(EC)センサの場合、数か月も経てば大きなドリフトを呈するため、定期的に再校正を行う必要があり、かなりのオペレータ時間を要します。K1200センサの場合、発光技術を駆使した設計により、ドリフトが最小限に抑制されるので、原子力業界最長の校正間隔を誇るもっとも安定したセンサとなっています。
メンブレンの交換も電解液の補充も不要であるため、K1200は、ほぼメンテナンス不要であり、1年当たりの所要メンテナンス時間はわずか2分です。センサの精度は分極時間を伴わないプロセス変化や低流量事象に影響されないので、放射性領域内での無駄な介入作業を省くことができます。さらに、腐食性化学物質も危険性化学物質も不要ですので、測定精度を低下させることなく、年次作業を従来よりも素早く、容易、かつ安全に行うことができます。
このシステム一式は、コントローラ1個、フローチャンバ1個、K1200発光式溶存酸素センサ1個、及び平行測定用の312xx水素センサ1個で構成されています。このセンサは、Hach社のOrbisphere 28 mmフローチャンバに対応しており、設計変更の必要はありません。手早く容易に設置でき、特別な準備は要りません。
K1200光学センサは、発光測定技術を原子力発電所内での低レベル酸素の測定に用いたセンサ第1号です。ECセンサの特許がはじめて認められた1978年以来、Hach社のOrbisphereセンサは、水質管理者に安心を届けることを通じて酸素測定の業界標準となっております。この新しいK1200は、原子力業界のこの伝統を維持しながら、運用面及び費用面で大きなメリットをお届けします。
センサーのみ
コントローラ, センサーケーブル, フローチャンバーまたはプロセス接続は別途ご注文ください。.