BioTector7000i と同様の機能を提供し、最大20,000ppm までの高濃度、最大6 ラインを同時に取り込むことができるTOC 計です。BioTector7000i は、TOC 測定と同時にTN (全窒素)とTP (全リン)の測定が可能です。内径3.2mm のチューブやセルフクリーニング機能がTOC 計の汚れによる目詰まりを防ぎ、バクテリア等の発生や高粘度の油脂類の付着も抑え、メンテナンスフリーを実現しました。従来の燃焼式TOC 計と比較して、TOC 計のメンテナンス作業の負荷軽減とランニングコストを30 %~50 %の削減ができます。(当社試算)
TN の測定では、硝酸塩に合わせた217nm の波長の吸光光度法により測定され、硝酸イオンからTN 値が計測されます。TP の測定では、TP 試薬を添加しリン酸塩に合わせた405nm の波長の吸光光度法により測定され、オルト・リン酸イオン(PO43- )からTP 値が計測されます。
あなたのTOCアナライザはどのように比較しますか? BioTector(右図参照)は、大きなチューブを使用して目詰まりや汚れを防止します。
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湿式二段階酸化方式 BioTector |
燃焼酸化方式 |
湿式+ UV酸化方式 |
カルシウムや塩の影響 |
塩化物(最大30% ) |
燃焼炉に結晶が蓄積し頻繁な除去作業や故障の原因となる |
測定値に影響を与える為、一定レベルまで希釈が必要 |
サンプルラインでのバクテリアや藻の発生 |
セルフクリーニング機能で常に殺菌処理が行われる |
サンプルチューブを詰まらせ、頻繁な洗浄やチューブの交換が必要 |
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サンプル濾過フィルターの必要性 |
内径3.2mm のサンプルチューブでΦ2mm の粒子までフィルター不要 |
細いサンプルチューブ(例:0.2 ~0.5 mm)を使用し微量注入器やマイクロ・スライダーバルブの保護の為フィルターの設置と定期的な洗浄が必要 |
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油脂やグリス |
粘度の高い油脂類も |
定期的に測定を停止し、分解洗浄とメンテナンスが必要 |
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測定値のドリフト |
5% 以下/年 通常の校正周期は6ヶ月間 |
燃焼炉への結晶の蓄積や、IR ベンチの汚れにより2 ~3 日毎の校正が必要 |
不完全酸化物の付着やUV 光源の劣化等により2 ~3 日毎の校正が必要 |
自動セルフクリーニング機能 |
サンプル流路と反応炉を測定毎に自動洗浄 |
分解内部洗浄を行う為、その度に1時間程度は測定を停止しなければならない |